枠練り石鹸と機械練り石鹸の違い
初出:2019.01.28
枠練り石鹸と機械練り石鹸の違い
固形石鹸には、形成する際の製法の違いで、「枠練り石鹸」と「機械練り石鹸」があります。
「機械練り石鹸」は読んで字のごとく、機械を使って全行程を行う、いわば大量生産向けの製法です。
一方、「枠練り石鹸」は石鹸素地や香料を枠に流し込み、時間をかけて冷やし固めるハンドメイド石鹸です。
では、枠練り石鹸と機械練り石鹸にはどのような違いがあるのでしょうか。
枠練り石鹸
枠練り石鹸は、手作業の工程が多いため、製造コストは高くなってしまいますが、石鹸素地を60〜70%に抑えることができるため、残りの30〜40%を使って、さまざまな保湿成分や美容成分を配合し、個性的な石鹸を作ることが可能です。
この「枠練り石鹸」をさらに細分化すると、《コールドプロセス製法(無乾燥)》と《乾燥製法》に分けられます。
コールドプロセス製法の場合、溶けやすく、泡立ちにくいということもありますが、乾燥製法の場合は、長い時間をかけて乾燥させるため、溶けにくく泡立ちの良い石鹸に仕上げることが可能です。
【#肌をメイクする石鹸】は枠練り製法で、かつ90日という長い時間をかけて乾燥させる「乾燥製法」です。
熟練の職人が一つひとつ丁寧に手作業で仕上げております。
機械練り石鹸
先述の通り、材料を機械で練り、大量生産が可能なため、製造コストを抑えることが可能です。
しかし、原料の98%を石鹸素地にする必要があるため、他に保湿成分や香料を配合しようと思っても、残りの2%程度しか配合できません。
安く購入できますが、個性を出しにくい石鹸です。
枠練り石鹸と機械練り石鹸のメリット・デメリット
いずれも石鹸ならではのメリットとデメリットがあります。
枠練り石鹸(コールド製法)
《メリット》
・美容成分、保湿成分がたっぷり配合できる
《デメリット》
・大量生産できない
・価格が高い
・溶けやすい
枠練り石鹸(乾燥製法)
《メリット》
・美容成分、保湿成分がたっぷり配合できる
・泡立ちが良い
・溶けにくい
《デメリット》
・大量生産できない
・価格が高い
機械練り石鹸
《メリット》
・大量生産が可能
・価格が安い
・泡立ちが良い
《デメリット》
・98%が石鹸素地
・溶けやすい
このように、一口に石鹸と言っても、製法によってさまざまです。
成分や肌への優しさを重視されるのであれば、美容成分、保湿成分がたっぷり入った「枠練り石鹸」がおすすめです。
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